どうも、ヤンセンです。
ホラー漫画の巨匠として知られる伊藤潤二先生ですが、その美麗なタッチで描かれる女性キャラもかなり魅力的です。今回は、その中から僕が独断で選んだかわいいキャラクターを紹介します。
紹介するのは、「サイレンの村」より、ユカリです。
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Contents
幼馴染+黒髪おさげ+オカルトマニアで地味かわいい
東京に働きに出ていた「サイレンの村」の主人公:京一が、帰省した際に実家の次に訪ねたのがユカリの家です。
主人公はユカリの家の庭の木を登り、ユカリの部屋に入ろうとします。「ユカリもこの木をよく登ってた…」と回想していることから、幼いころからいつも一緒に遊んでいた仲なのでしょう。
また、ユカリの部屋には大量のオカルト本があり、主人公のセリフからも昔からオカルト好きだったことがうかがえます。
「幼馴染+黒髪おさげ+オカルトマニア」で地味かわいい属性てんこ盛りのキャラクターなのです。
ネグリジェ姿で外出するのがだらしなくてかわいい
作中、ユカリはずっとネグリジェ姿です。外出する時もネグリジェ。主人公が東京で就職していることから、ユカリもそこそこの年齢(どんなに若くても高校生?)だと思うので、ちょっとだらしないとも言えます。
サイレンを聞かないようにするため自分で鼓膜を破るハートの強さ
本作では、サイレンの音を聞くことで村人がだんだんおかしくなっていきます。ユカリは、サイレンに心を侵されないように、自分の耳に耳かきを突っ込んで鼓膜を破ってしまいます。
耳かきで自分の鼓膜を破り、サイレンの音におびえるユカリを見て、主人公と同じく東京から帰省中の女性:祥子は、ユカリも異常だと思い込みます。しかし、村人の中でサイレンへの抵抗に成功したのは、ユカリだけなのです。ユカリは、自分で自分の鼓膜を破ってまでサイレンに対抗する、理性的な判断力とハートの強さを持つ女の子なのです。
魔術で主人公だけ助けてくれる健気さ
本作終盤では、復活した魔人ルフドーの魔力により、多くの村人が悪魔に変身し、他の人々を襲い始めます。そんな中ユカリは、オカルト本から得た(?)魔術の知識を生かして魔法円という結界を描き、主人公を助けてくれます。
本作のラストではマジンが大都市を襲う様子が描かれており、これから世界は破滅に向かっていくと予想できます。そんな中、主人公とユカリは2人で生きていくことになるのです。
おわりに
今回は、伊藤潤二作品のかわいい女の子として、「サイレンの村」よりユカリを紹介しました。サイレンの村の感想などを読んでも、ユカリの可愛さに言及されているものがほとんどないので、あまり知られていないかもしれません。ただ、ユカリに着目して読んでみると、その可愛さがわかってもらえると思います。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
サイレンの村のストーリーは、下記記事でも詳しく説明していますので、こちらもお読みください。